ヒトリが楽しい

ひとりの時間が楽しい。

本日も満員電車。

こんにちは。

ヒトリです。

 

今日も通勤は電車。

朝は満員電車です。

 

何故こんなに、満員なんだと毎回思ってます。

そんな満員電車でも、自分を貫く人がいます。

 

そう

 

自分の場所を固定し乗車口付近で頑なに動かない人がいます。

 

乗車口は出入りが激しいので、いつもはなるべく近づかないようにしていますが

今回は目の前に自分を貫く方が巨漢がいまして

私は自分を貫くスタイルではないため押し通せず。

貫くスタイルの方と0距離の絶妙な場所で電車が動き出したのです。

 

私も貫いてみよう・・・と思い

片手に文庫本を手にし読もうとしましたが、揺れる電車でバランスが取れず断念。

何度も言うようですが、私は自分を貫けないスタイルなので何か掴んでおかないと

確実に大迷惑になっちゃうと思い手前にある座席付近の手すりをギリギリ掴みました。

 

つり革があるじゃないかとお思いですよね。

先ほど言ったように絶妙な場所で立っている私の所の一番近くのつり革は

自分を貫く巨漢が使っていた為、ギリギリの手すりを掴むことしかできなかったのです。

 

苛立たないように常に心を無にしてますが

もう少し奥に、一歩奥に進んで、自分を貫かず

つり革を私に譲ってくれてたなら平和的な解決だったかと思います。

こいつ・・・と睨みながらも、揺れる電車内を過ごしていましたが。

 

降りる駅は一緒だったみたいで、貫き通した巨漢は早々と降りる体制を取り始めました。

まだ、乗車口は開いてないのに・・・。

 

今までお互い窓を見るスタイルでしたが、満員電車で降りる体制をとった巨漢は

0距離で、私の横顔を凝視する形になりました。

窓越しに貫いてる巨漢を睨んでいた私は慌てて目を逸らし、冷や汗がスタンバイしているように感じました。

 

そして、電車が止まり。

まだドアは開きませんが、貫き終わった開放感か巨漢は乗車口に向い動き始めました。

そう、ここは満員電車、動くとなると私を押しつぶす形になるのです。

 

ギュウギュウに押し潰されながら私は思いました。

早く降りたい気持ちがここまで彼を強くするのかと・・・。

電車から降りる1分間という時間は、次の乗り合わせを逃した時の事を考えると

5分・・・いや10分の差が出てしまうのかもしれない。

乗り換え時間の差が倍々ゲームになってしまう中で、彼は1分たりとも無駄にはできない生活で生きている。

この勝負に負けると仕事に間に合わない人生を歩んでいる人なのだろう。

 

そう思うと、心が穏やかになり

どうぞお行きなさいと思う気持ちになれるのです。

彼にも彼なりの色々な事情があり、この電車にしか乗れない間に貫く事を学んだのでしょう。

 

はは、すげぇや・・・。と思いながらも

人の海に流されて怖々しながら階段を降り仕事に向かうのでした。